毒のある植物 植物の構造

キョウチクトウ科~アスクレピアス(唐綿)

まるでスカートを広げたお人形さんが並んでいるかのようなちょっと変わった黄色い可愛い花です。種子にも長い絹のような毛が輝いています。

アスクレピアスの特徴

アスクレピアス

キョウチクトウ科トウワタ属、熱帯アメリカ原産の多年草です。和名はトウワタ(唐綿)、外国原産で種子に長い毛が付いている意味です。茎を傷つけると切り口から白い液が出ます。この汁はアルカロイドを含み強い毒性を持ちます。英名はミルクウィード、ブラッドフラワー。

アスクレオイアスの葉

草丈30~100cm、長さ10cmほどの披針形、長楕円形の全縁の葉が対生に付きます。

オオカバマダラ

北アメリカに分布する5000㌔を移動する神秘の蝶です。幼虫がトウワタの葉を食べてアルカロイドを体内に蓄えて身を守るそうです。鮮やかな体色は有毒であることの警戒色です。

アスクレピアス

花期は4~10月。茎頂、茎上部の葉腋に10~25個の散形花序を付けます。萼は5mmほど、線形に5裂しています。

アスクレピアス

花径は1cm、花色は赤色、黄色、オレンジ色、複色。花冠は深く5裂し反り返ります。オレンジ色の部分は筒状の副花冠で牙のような付属物があります。副花冠には蜜が貯まっています。その中央にあるのがずい柱。雄しべは5本、ずい柱は花糸と5角形に見える柱頭部が筒状に融合したものです。付属体の間に黒い小さな点のような突起が見えます。この突起に2個の葯が繋がり中には花粉魂が1つずつ入ります。

アスクレピアス

淡緑色の子房が見えます。

アスクレピアス

赤色の花はとても鮮やか。

ダンダラテントウ

ダンダラテントウが沢山見られました。アリの姿もよく見られまます。セットのアブラムシも、ダンダラテントウは幼虫も成虫も厄介なアブラムシを食べてくれるありがたい存在です。

果実

アスクレピアスの果実

長さ5cmほどの先が尖った細長い果実です。綺麗に並んだ茶褐色の種子には毛が散在し翼があり白い種髪が付いています。

アスクレピアスの果実

熟すと綿のように飛び出し風に乗ります。

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