地味な翅をもつ蝶ですが大きな真っ黒な眼がとてもかわいい蝶です。
イチモンジセセリ
- チョウ目セセリチョウ科セセリチョウ亜科
- 分布 日本全土、ヒマラヤ、インドネシア、中国大陸、台湾、朝鮮半島
- 大きさ 前翅長 15~21mm
- 出現 5~10月 年3~4化
- 食性 幼虫ーイネ科、カヤツリグサ科 成虫ーアザミ、ハギ、キク科などで吸蜜
- 完全変態
- 越冬 幼虫または蛹
前翅裏の白い4つの角ばった斑紋はほぼ一列に並び、前縁に向かって小さくなります。
後翅裏に一列に角張った銀紋があります。斑紋は前縁に向かって小さくなり外縁のラインに対して角度があります。
くるくるまきの口吻
生態
イチモンジセセリは、イネツキムシとも呼ばれます。
畳まれたメヒシバの葉の中にイチモンジセセリの若齢幼虫を見つけました。約2,5cm。幼虫の食卓ははイネ科やカヤツリグサ科です。若齢幼虫は葉先を縦に巻いた中ににいますが、終齢期には、葉を数枚糸で綴って「つと」を作って昼間はその中に潜み、夜間には外に出て葉をむさぼります。85パーセントをこの時期に食べます。稲の出穂にも支障が出るなど食害は深刻なのだそうです。終齢幼虫は3週間前後でつとの中で蛹になります。年に3~4回出現、幼虫または蛹で越冬します。