雄と雌は同種と思えない違いです。雌は印象的な小顔で特徴的。
ハグロケバエ
- ハエ目ケバエ科
- 分布 本州、四国、九州、南西諸島
- 大きさ 11~15mm
- 出現期 4~6月
- 食性 成虫ー花の蜜 幼虫ー落ち葉
- 完全変態.
- 越冬 幼虫
生態
幼虫は落葉層で集団越冬します。茶糸い毛虫の群れは不気味がられて、地方によっては地獄虫と呼ばれるそうですが、腐植質を餌とする分解者、大切な存在です。また幼虫は糞食性を持ちます。春になると蛹になり、4~5月に成虫になりあっという間にいなくなります。雌は雄より大型。飛ぶのはあまり得意ではありません。雌はあまり動かず雄は雌を探して飛び回ります。雄が後ろ脚をだらんと垂らして飛んでる姿は面白い。
雌
頭部が小さく複眼も小さく十字架のような模様があります。胸部は丸みがあり鈍い光沢があります。翅は半透明で茶褐色を帯びます。
雄
全身黒色、頭部は殆どが複眼で絞められます。胸部背板の光沢は鈍く、胸部側には淡色の毛があります。腹部はごつごつした蛇腹構造。よく似たメスアカケバエの雄は、胸部背板の光沢が強く黒色の毛が密生しています。