自然教育園 チョウ目

タテハチョウ科~ヒカゲチョウ(日陰蝶)

少し暗い場所でよく見かけますが、人の気配に敏感ですぐ草の間などに隠れてしまいます。樹液を吸っている時がチャンス。

ヒカゲチョウ

  • チョウ目タテハチョウ科ジャノメチョウ亜科
  • 分布 本州、四国、九州北部
  • 開帳 50~60mm
  • 日本固有種
  • 出現期 5~9月 年2化
  • 幼虫の食草 イネ科 マダケ、アズマザサ
  • 成虫の食べ物 樹液(コナラ、クヌギ、シラカシなど)、獣糞、腐った果物
  • 完全変態
  • 越冬 3齢~4齢幼虫

成虫

ヒカゲチョウ

コナラの樹液を夢中で・7月12日・自然教育園

 

このコナラには沢山の昆虫たちがやってきます。

ヒカゲチョウ

7月8日・コナラ・自然教育園

 

翅裏は灰褐色、翅表は淡褐色。後翅外縁に沿って大小の眼状紋が入り、白色に縁取られています。暗褐色の帯は強く湾曲しません。前翅には小さな眼状紋が1~2個、白い帯がはいります。

ヒカゲチョウ

9月17日・自然教育園

 

ヒカゲチョウ

10月4日・自然教育園

 

日の当たる場所で撮ると随分印象が変わります。紋も不明瞭です。

ヒカゲチョウ

10月2日・自然教育園

 

このチョウは?と思ったら後翅が欠けていました。珍しく花(フジバカマ)に来ていました。後翅の表の小さく不明瞭な眼状紋が見えています。前翅表には眼状紋はありません。

10月20日・自然教育園

 

雌は雄より大型で地色が薄く、翅が丸みを帯びます。雄は後翅表の中室端に褐色の毛束を持ち、雌の前翅中央には明色帯が入ります。翅の表を見れると確実ですが・・

よく似たクロヒカゲは標高の高い場所に生息し、地色が濃く、前翅の明部と暗部の境界のラインが眼状紋に対して深く湾曲します。前翅裏の眼状紋は1~3個で、上の眼状紋が大きい。

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