物入れを掃除していたら巣から追い出してしまったようでクモが慌てて出てきました。
- クモ目ヒラタグモ科ヒラタグモ属
- 分布 本州、四国、九州
- 大きさ 8~10mm
- 出現期 5~11月
名の如く扁平な体をしています。頭胸部は赤褐色、背面先端に8個の単眼が集まっています。腹部は卵型で先端が尖っています。腹部は黒色、外縁の内側に白い斑紋があります。中央の黒色の部分に小さな暗赤色の点が4角形を描くように4個あります。脚は褐色。
建造物の周辺にみられます。家の壁、塀、庭石、柱の割れ目などに20~30mmの中央が盛り上がった多角形の巣を張ります。糸が重なった膜状のものが2枚重なっていて、その隙間に潜んで余り出歩きません。巣から放射状に糸を伸ばして壁に張り付きます。この糸(受信糸)に獲物がかかると、巣から飛び出し、巣にそのまま持ち込むか、糸でグルグル巻きにして巣に持ち帰ります。巣の表面には食べ殻などのごみをくっ付けています。産卵は秋、巣が産室になります。