鮮やかな紺色の真四角の蕾が可愛く、びっしりと付いた房の紅を引いた薄紫色の花は妙に艶めかしくいい香りがします。
フサフジウツギ
- ゴマノハグサ科フジウツギ属の落葉低木
- 分布 アジア、南北アメリカ、アフリカに約100種
- 中国原産
- フジウツギとウラジロフジウツギは日本の自生種
- 樹高 1~3m
- 花期 7~10月
- 和名 フサフジウツギ(房藤空木)、ブッドレア
- 欧米名 バタフライブッシュ
- 有毒 全草にブッドレジンと呼ばれる毒を含み、腹痛、痙攣、麻痺を起こす
葉
若葉が出ています。枝には4稜があり葉は1~30cm、先が細く尖った披針形でほとんどは対生につきます。
表面は無毛、裏面は星状毛が密生し白色に見え、フワフワしています。ウツギに葉が似ていることから名が付いたと言われますが似ているかな?
花
春に伸びた枝に10~25cmの円錐花序を付けます。萼には綿毛が密集しています。花冠の基部は長さ9mmの筒形で暗赤色、喉部は黄橙色、直径9mmの花冠は平開します。蕾は濃い青色で頭が四角い形をしています。下から順に開花します。花弁は先が4裂しさらに細かく浅く裂けています。両性花です。花色は白、ピンク、赤、紫、橙色、黄色などがあります。
フサフジウツギの花はいい香りがします。蝶やアリが集まってくることから、バタフライブッシュの名を持っています。
果実
果実は1cmの長さの紡錘形、茶褐色の蒴果で熟すと2裂します。両側に翼がある長さ5mm、中央部は1mmに満たない細かい種子が沢山入っています。種蒔きは4月に。実生栽培が簡単で、翌年には花が見られるようです。
ブッドレア・シルバーアニバーサリー
ブッドレアとして流通しているのは主にダビディ種ですが、これはクリスパとロリカータという原種同士の交雑種。シルバーリーフが美しい。