葉が枯れてきたのでヤーコンを収穫しました。変わったものを育ててみようと思い2年前に種芋を2個から育て始めました。今年の収穫は段ボール一杯になりました。葉がユニーク、小さなヒマワリのような花も可愛いですね。甘くするなら少し保存してからですが、少しずつ食べていって味の変化を楽しむのもいいですね。私は生ですっきりとした甘さとシャキシャキした食感を楽しむのが好きです。
ヤーコン
キク科スマランサス属の多年草
南米アンデス山脈地方原産
1070年に渡来するも定着せず、現在栽培されているのは1984年にペルー由来のニュージーランドから輸入されたもの
草丈 1.5~2m
種芋
塊根(芋)は食用として利用され栄養生殖器官としては機能しません。塊茎と脇芽が繁殖用として種芋になります。これを土中に保存しておきます。春、芽を数個ずつに分けて植え付けます。
葉
4月、芽が出てきました。塊茎の芽太い茎が立ちあがりほとんど分岐しません。
大きくなってきました。茎や花柄には細毛が密生しています。
葉は対生、20~30cmの矢じり型から心形で荒い鋸歯があります。葉柄には翼があり茎を抱きます。両面に細かな毛があり白っぽく見えます。
花
晩秋に花を付けるのでその数は少なく、茎頂に3~4cmのヒマワリに似た黄色い頭花を数個つけます。総苞は鐘状、外側に14~16個の舌状花(雌花)、内側に筒状花が付きます。先に舌状花が開き、筒状花は外側から開いていきます。
舌状花の先端は3裂し(2枚は退化)黄色い柱頭が2裂しています。
筒状花は80~90個ほどあり、外側には毛が密集しています。先端は5裂し筒状、雄しべは5本が合着し葯筒となっています。
ウスモンミドリカスミカメが沢山来ていました。
果実
痩果ですが日本の気象条件ではほとんど結実しません。
育て方
乾燥に強く肥料も必要なく病害虫にも強く育てやすい植物です。3~4月に種芋を植え付けます。大きくなるので株間は50cmほど。途中土寄せをします。水やりは地植えではほとんど必要がありません。収穫は葉が枯れてきたら、霜が降りる前に行います。あまり長く置くと芋が割れてきてしまいます。種芋は発泡スチロールにもみ殻を入れて5~10℃で保存、もしくは暖地では土寄せをして地中で保存もできます。収穫した芋は乾燥に弱いので新聞紙にくるんで涼しいところに保存します。
健康野菜
茎や葉にはフラクトオリゴ糖、ポリフェノール、カテキン、イヌリン、ミネラルを含み、芋にはフラクトオリゴ糖、ポリフェノール、水溶性植物繊維、ミネラルなどを含みます。芋は低カロリーで腸内環境の改善、高血圧の改善、抗酸化作用による発がん予防などが期待され、細かく切って乾燥させた葉はお茶として、体重管理、食後の血中糖度の上昇を抑えたり、がん予防などと、健康食品として注目されてきています。
芋は収穫後すぐに食べることもできますが、少し置くとフラクトオリゴ糖がオリゴ糖に変化し甘みが増します。生でサラダ、天ぷらやフライ、きんぴらや煮物、なんでも美味しく食べられます。灰汁が気になるときには酢を落として少しあく抜きをします。切ったまま放置すると変色すので注意。茎も食べられます。