ふれあい広場 毒のある植物 植物の構造

ツツジ科~セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)

鮮やかで大型の花は見ごたえがあります。シャクナゲの故郷はヒマラヤ、ここにはシャクナゲの野生種の群生があるとか。ヒマラヤはたくさんの動植物の誕生の地だそうです。ネパールの国花です。

セイヨウシャクナゲの特徴

花木の女王、セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)

ツツジ科ツツジ属の常緑広葉低木です。19世紀中頃、原種がヨーロッパにわたり品種改良され、日本には1930年渡来しました。現在はハイブリッド種が多く流通し一層華やかになりました。枝先に鮮やかな沢山の花をつけ、花木の女王と呼ばれます。別名ロードデンドロン。(常緑のものをこう呼び落葉性のものはアザレアと呼びます)西洋シャクナゲは白、ピンク、赤、黄色、紫と鮮やかで豊富な花色です。日本シャクナゲは白やピンク系の柔らかな色です。

厚く光沢のあるセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)の葉にはロドトキシンが含まれ有毒

樹高1~2m。葉は厚く光沢があり葉裏もつるんとしています。枝先に集まって互生につきます。日本シャクナゲは葉裏に毛があります。この葉にはロドトキシンが含まれ、血圧低下、吐き気、下痢、呼吸困難を起こし有毒です。ツツジ属には毒があるものが多く、蜂蜜で中毒を起こした例もあり、注意が必要です。厚生省のリスクプロファイルにも登場しています。若い枝は褐色、古くなると灰白色になります。

折り紙のようにきれいに折り畳まれていセイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)の蕾

花期は4~6月。蕾はまるで折り紙のようにきれいに折り畳まれています。枝先に5~12個ほどの花を付けます。花冠は5裂、内部上部に斑紋があり、蜜標になります。雌しべ1本、雄しべは10本です。

セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)内部上部に斑点があり、雌しべ1本、雄しべは10本

果実

セイヨウシャクナゲ(西洋石楠花)果実、円柱形のそう果

果実は円柱形の痩果です。褐色になります。

育て方

高温多湿が苦手です。日当たリを好みますが、根元に直射日光が当たると枯れることがあります。

剪定
樹形が整うので大きな剪定は必要がなく、内向きの枝や込み合ったところを間引く程度でよい。種を付けないように花がらを摘み取ります。

増やし方
種蒔き、挿し木、とり木、接ぎ木。種は花を付けるまで4~5年かかります。挿し木は根付き易く簡単です。接ぎ木は台木のシャクナゲが必要で手間がかかりますが成長が早い。

病害虫
ハダニ、アブラムシ、グンバイムシが付きます

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