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ケシ科~クサノオウ(瘡の王)

鮮やかな黄色の花の真ん中には芋虫のような雌しべがあって危険で面白い花です。

クサノオウの特徴

クサノオウ

ケシ科クサノオウ属(1属1種)の越年草 ヤマブキソウ属の記載の図鑑もある
分布 北海道から九州の日当たりの良い道端や林縁
在来種
草丈 30~80cm
花期 4~7月
アルカロイドを含み有毒 傷をつけて出る黄色い汁は接触皮膚炎を起こす
別名 イボクサ(疣草)タムシグサ(田虫草)ヒゼンソウ(皮癬草)など
漢方名 白屈菜(はっくつさい)

茎 葉

クサノオウの根生葉

秋に散布された種はすぐに発芽してロゼッタ状になって冬を越します。根生葉は1~2回の羽状複葉。

クサノオウ

茎は長毛があり中空です。葉は互生に付き幅5~10cm、長さ7~15cmで、羽状に切れ込み葉先は鈍形です。葉は柔らかく淡緑色、葉脈上に毛があり葉裏には細毛が密生し白く見えます。

クサノオウ

楕円形の蕾は毛だらけ。萼は2枚で長毛が生えています。開花時には落ちます。

クサノオウの花

花径2cm、花色は黄色、花弁は4枚、雄しべは多数、花柱は短く緑色の子房は円柱形で長く曲がります。

果実

クサノオウ果実

長さ3~4cmの細長い円柱形の蒴果は曲がりくねっています。種子は黒色で長さ1.5mm、網目状の凹凸があります。先端にはアリの大好きな種沈(エライオソーム.)が付いていてアリにより散布されます。

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