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キク科~クリサンセマム・ムルチコーレ(黄花雛菊)

やや横に広がった株を覆うように沢山の艶やかな黄色い花を付けます。丸い花弁がとてもチャーミング。

クリサンセマム・ムルチコールの特徴

クリサンセマム・ムルチコーレ

アルジェリア原産のキク科コリオステフス属の半耐寒性1年草です。1960年代に観賞用として渡来しました。クリサンセマムは旧属名で黄金の花の意味のギリシャ語です。ムルチコールは複数の分岐の意味、英名はイエローデイジー、和名はキバナヒナギク(黄花雛菊)。品種はイエローと淡い黄色い花のムーンライトがあります。

クリサンセマム・ムルチコーレ

草丈15~30cm。茎は根元からよく分岐して半匍匐性、根生葉はロゼッタ状、茎葉は互生、無毛でやや肉厚のへら型で荒い鋸歯があります。

クリサンセマム・ムルチコーレ

花期は3~6月。葉腋から花茎を伸ばし、舌状花と筒状花からなる2~3cmの黄色い頭状花を付けます。総苞片は2~3列で卵形、縁が褐色です。筒状花は先端が5裂し、葯の内側が裂けて花粉が筒の中に溜まって雌しべが花粉を押して伸びていきます。舌状花は丸く先端にわずかに凸凹があります。

果実は痩果、種子は淡褐色で長さ2mm、捻じれています。

昆虫たち

クリサンセマム・ムルチコーレにツマグロギンバエ-

ツマグロギンバエ

クリサンセマム ムルチコーレ にナナホシテントウムシ

ナナホシテントウムシ

育て方

原産地は乾燥地なので水はけがよく日向の風通しの良い場所を好みます。土壌は選びません。多湿が苦手なので水やりは根元に乾燥気味に育てます。半耐寒性で霜に当たらないように注意すれば暖地では冬越しが可能です。植え付けは秋もしくは春に、株間は30cm、移植は摘しません。花が沢山つけるのでこまめに花がらを取り除きます。

9~10月に種蒔きで増やします。発芽温度は15~20℃、軽く覆土します。発芽には10日、発芽率はあまりよくありません。本葉2~3枚になったら間引きます。

多湿や日照不足、窒素過多の時に糸状菌による灰色カビ病が出ることがあります。こまめに枯葉や花がらをこまめに取り除き風通しを良くします。アブラムシが付くことがあります。

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