ナガミヒナゲシ
- ケシ科ケシ属の一年草、越年草
- 地中海沿岸原産の帰化側物
- 1960年に東京世田谷区で確認、全国に広がる
- 草丈15~60cm
- 花期 4~5月
- 有毒
根や葉からは周りの植物の成長を阻害する物質を作り出されるそうです。(アレロパシー活性)
葉
秋に発芽してロゼット葉で冬を越します。茎は株に開出毛、上部には伏毛が見られます。両面とも毛が多く葉は羽状に深く裂けています。茎を切ると黄色い液体が出ます。
花
高さ15~60cmの花柄の先に一つのオレンジ色の花を付けます。蕾は最初は首を垂れ、やがて立ち上がって花が開きます。長毛のある蕚が2枚、花が咲くころには落ちます。花の直径は3~6cmで、花弁は基本的に4枚。花柱はなく子房の蓋の上に柱頭が放射状に伸びます。子房は筒型で暗黒色の雄しべに囲まれています。
花頭の数が違うものがいくつもありました。
高さも低く花弁が細長く花頭の数も雄しべの数も少ない個体もありました。
果実
果実は細長く和名「長実雛芥子」はこれに由来します。果実は蒴果、長さ2cm、直径は1cm足らず。1つの果実の中には小さな種子(0.6×0.7ミリ)が1000粒以上も入っています。大きなものでは100個の果実を付けます。種子の表面には凹凸があって未熟な種子でも芽を出します。
長い茎が風に揺られて蓋の隙間から種が飛ばされます。