キクの葉の上でオンブバッタを発見しました。
オンブバッタ
- バッタ目オンブバッタ科オンブバッタ属
- 分布 日本全土
- 出現期 8月~11月
- 大きさ ♂22~25mm、♀40~42mm
- 食草 広食性 イネ科、カヤツリグサ科の他にもシソ科やキク科の葉も
- 不完全変態
- 越冬 卵
雌は食欲旺盛でせっせと葉を食べている間、オスはただ雌の上に乗っかっています。交尾していない時でもメスを確保する為に乗っかっています。
よく見ると表情豊かです。日当たりが良い場所より半日陰の草丈の少し高い場所が好きです。
頭部と前胸部側面下端に突起が並んでいます。頭部は三角形にとがっった形をしていて、点々と白いいぼがあります。体色は緑色のものと茶色いものがいます。雌のほうが茶色の確率が高く、幼虫期に高温の環境で育つと茶色になるそうです。
面白い習性
翅が長いのに飛べなくてぴょんぴょんするだけ。出したフンは後ろ脚で蹴っ飛ばす面白い癖を持っているそうです。
オンブバッタの一生
5月、翅のない幼虫が現れます。この写真は9月に撮ったものですが、翅がありませんから幼虫だと思われます。5回脱皮して成虫になりますが、翅が現れるのは3齢幼虫以降です。メスは土の中に腹を差し込んで3,5mmほどの卵を40個産みます。泡に包まれて少しずつ腹を抜きながら産み付けていきます。成虫は力尽き、卵で越冬します。
害虫といわれますが、まあ可愛いからそのまま好きなだけお食べなさい。