こんもりとした株を覆うように鮮やかな蝶々のような小さな可愛い花を沢山つけます。
ロベリア・エリヌスの特長
キキョウ科ロベリア属(ミゾカクシ属)の南アフリカ原産の多年草です。別名ルリチョウソウ(瑠璃蝶草)瑠璃色の花色と蝶々のような花の形から付きました。別名ルリミゾカクシ(瑠璃溝隠)。ミゾカクシは湿り気のある場所に自生する野草で溝を覆うほど茂ることから名付けられました。ミゾカクシの花弁は3枚が下向きに2枚が横向きに付き、付き合着した雄しべが蛇が鎌首をもたげるような形をしています。
ロベリアはベルギーの植物学者ロベルさんの名前に由来します。英語の別名は縁取りのロベリア。草丈は低く花壇の縁取りにぴったりです。
葉
草丈 高性20~25cm、矮性10~12cm。垂下性のものもありハンギングバスケットに適します。茎はよく分岐し葉は互生、上部の葉は細く小さい披針形長さ1~2cmの楕円形で鋸歯があります。
花
花期4~7月、花径2cm、上部の2枚は小さく、下の3枚が大きい唇形花です。花色は青、白、ピンク、複色。萼は5裂、線形です。
5本の雄しべは合着して花柱を取り囲んでいます。花糸は白色、葯は黄橙色、花粉は白色です。雄性先熟で雄しべが花粉を出し終わってから柱頭が現れます。自家受粉しないような仕組みです。不完全な花も多く種子を付けにくい品種です。充実した鞘は茶色になったら種を採ります。
全草にアルカロイド、ロベリンを含み中毒を起こします。薬として利用されているようです。喫煙するとマリファナのような効果があるそうです。
育て方
日向の水はけのよく湿り気のある場所に植えます。冷涼な気候を好み耐暑性はありません。株がまとまりやすく花付きが良い植物です。9~10月に種蒔きをして春に花を付ける1年草です。種子は細かく覆土はせず水は噴霧器でやるか底水をします。冬越しは霜よけが必要です。花後に切り戻しをすれば7月頃また花を付けます。病害虫はあまりなく春先のアブラムシに注意します。