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キンポウゲ科~セツブンソウ(節分草)

春を告げる山野草、たった3ヶ月しか目にすることのできない儚い存在です。

セツブンソウの特徴

セツブンソウの花

キンポウゲ科セツブンソウ属の多年草です。関東地方から中国地方の主に太平洋側の雑木林の半日陰に生息します。日本固有種です。名の由来は節分の頃に花を咲かせるということですが、実際には2月中旬です。早春植物(スプリング・エフェメラル)で、春の妖精とも呼ばれ早春に花を付けて種を付け晩春にはもう地上部は枯れて休眠します。学名のエランティスは春の花の意味です。

セツブンソウ

草丈10~30cm。芽を出して最初に付く総苞片は無柄で灰緑色、幅3~5.5cm、長さ2~2.5cmで羽状に深く切れ込んでいます。根生葉は7~15cmの葉柄があり、5角形状、3裂したものがさらに2裂して羽状になっています。葉脈が白く目立ちます。花が終わり最初灰色がかっていた葉も淡緑色になり葉数を増やして養分を貯めています。晩春、広葉樹の葉が広がる頃には地上部は枯れて休眠に入ります。

セツブンソウ

花期は2月中旬~4月上旬、茎は直立し総苞片を輪生に付け1cmの花茎を伸ばして1輪の花を付けます。

セツブンソウの花

 

花径は2~2.5cm。花弁に見えるのは萼で幅8~15mm、長さ10~15mmの広楕円形です。通常5枚ですが変異が多く10枚以上のものもあるそうです。

セツブンソウ

中央に紅紫色の雌しべが2~5個、それを取り囲むように多数の雄しべがあります。花糸は白色、葯は鮮やかな青紫色。まだ葯が破れていないものからもう白色の花粉を出し終わったものまで様々。黄色い部分は花弁が退化して筒状になり蜜腺に変化したものです。蜜腺の愛嬌のある形と黄色がこの花を愛らしくしていますね。蜜腺は5~10個、この個体は7個。写真中央上部の蜜腺の基部が紫色を帯びているのが見えます。筒部に蜜を貯め虫を呼ぶ虫媒花であるとともに花粉を飛ばす風媒花でもあるようです。虫の少ない頃に咲く花はいろいろな戦略を持っています。

果実

セツブンソウ

花が終わり袋果が2~6個放射状に付きます。中には2mmほどの褐色から黄褐色の卵形から球形の種子が数個入ります。

セツブンソウ

もう他の植物に覆われて姿が見えなくなってしまいました。

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