雌はその色からムギワラトンボの愛称を持ち、雄は「とんぼのめがね」の水色めがねのモデル、赤とんぼとともに、懐かしい風景に欠かせないとんぼです。
シオカラトンボ
- トンボ目トンボ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄
- 体長 50~55mm
- 出現期 4~10月
- 幼虫の食べ物 水中の泥に潜み昆虫や小動物
- 背中の食べ物 飛翔しながらガガンボ,、カ、チョウ、トンボなど小昆虫
- 不完全変態
- 越冬 幼虫
雌
スリムなフォルム。黄色に黒い斑紋、複眼は緑色。稀に雌でも白い粉を吹くこともあります。
雄
未熟な雄は、複眼の色は薄茶色、腹部はくすんだ黄色に黒い斑紋が入り雌とよく似ています。成熟すると体全体が黒くなり腹部背面が青色を帯びた白い粉で覆われます。腹部7~10節が黒色。
この白い粉はワックス成分で紫外線を反射するそうです。これを塩に見立てて塩辛の名が付きました。
複眼は青みを帯びて水色めがねになります。頭部は未熟な雄は黄褐色、成熟すると灰白色に変わります。
交尾は草や地面で、産卵の時には雄が周囲を警戒して縄張りを守ります。産卵は植物の生える浅い水域に、水面をたたくようにして行われます。幼虫は10回ほど脱皮して終齢幼虫になり植物などに上って羽化します。
よく似たオオシオカラは複眼が黒色、翅の付け根に黒い紋が入ります。コフキトンボは雄も雌も白い粉を纏いますがシオカラトンボより小型で2~4節に横に皺が入りますがシオカラトンボは2と3節のみに入ります。
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