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サクラソウ科~ヤブコウジ(藪柑子)

夏には葉の陰に下向きに小さな淡紅色の花を付け冬には小さな実が赤く色づき長く楽しませてくれます。常緑の葉は艶がありまた斑入りなどの品種もあり、カラーリーフやグランドカバーとして実のない時にも楽しめます。古くから日本で愛されてきました。

ヤブコウジの特徴

日本、朝鮮半島、中国に自生するサクラソウ科ヤブコウジ属の常緑低木です。古くから親しまれ、万葉集では山橘(やまたちばな)と記されています。江戸時代には斑入りや変わった形の葉を持つ品種が作られ、明治時代には投機の対象にもなりました。別名、紫金牛(シキンギュウ)、一両(イチリョウ)、学名アルデシア・ジャポニカ。

ヤブコウジ

高さ10~30cm、枝はあまり分岐せず匍匐茎を伸ばして増えます。葉は艶のある深緑色で互生、茎頂部には3~4枚が輪生状に付きます。幅2~5cm、長さ4~13cmの長楕円形で先端が尖り基部は楔型、縁には細かい鋸歯があります。

輪生状に付いたヤブコウジの葉

ヤブコウジの花

7~8月に葉腋に葉の下に隠れるように散形花序を付けます。白色や淡紅色の花を2~5個、下向きに咲きます。花柄は7~10mm、細かな毛がありピンク色を帯びています。萼は5つに深裂して紅色、5~8mmの花冠は5裂し先端が尖り、花柄、萼、花弁に淡紅色の斑紋(腺点)があります。花柱は花冠と同長、雄しべは短く5本、葯には暗紫色の斑点が並んでいます。

ヤブコウジの花

果実

ヤブコウジの若い果実

10~11月には8mmの果実が赤く色づきます。若い果実には斑紋が見えます。球形の核果です。

ヤブコウジの果実

育て方

自生している植物なので日本の気候に適しています。あまり乾燥していない半日陰から日陰で育てます。日が当たると葉焼けしますしあまり当たらなすぎると花の付きが悪くなり実を楽しめません。

植え替え植え付けは新芽が動く前の2~4月、9~11月に、芽の出ていない古い地下茎は切り離して植え替えると芽を出します。増やし方は地下茎、種蒔きと挿し木で。種蒔きは9~12月に果肉を取り除いて蒔きます。斑入り種は種を付けにくく挿し木で増やします。3~6月に5~10cmの挿し穂を作ります。

病害虫は特に心配はありません。

縁起物

縁起物として正月に使われます。

億両 ツルシキミ ミカン科ミヤマシキミ属
万両 マンリョウ サクラソウ科ヤブコウジ属
千両 センリョウ センリョウ科クロランサス属
百両 カラタチバナ(唐橘)サクラソウ科ヤブコウジ属
十両 ヤブコウジ(藪柑子)サクラソウ科ヤブコウジ属
一両 アリドオシ(蟻通し)(有通し)アカネ科アリドオシ属 短枝が変化した刺がある。

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