橙色に黒点のある華やかな中型のタテハチョウです。
キタテハ
- チョウ目タテハチョウ科タテハチョウ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 開帳 50~62mm、前翅長 25~34mm
- 出現期 3~11月 2~5回発生
- 幼虫の食草 カナムグラ
- 成虫の食性 花、樹液、腐果の汁
- 完全変態
- 越冬 成虫
成虫
黄色地に褐色の縁どり、黒色の斑点があります。外横線の位置の黒斑に水色の小さな点が入ります。翅縁に大小の突起があり、先端が尖ります。初夏から真夏に出現する夏型は、地色が黄橙色で縁どりや斑紋が黒っぽく、秋型は地色の橙色が鮮やか、翅縁の切れ込みが深く、縁取りが薄く、黒斑も小さいなど、色も形も異なります。
よく似たシータテハは黒斑の中の水色の点がなく、翅縁の凹凸が明確で突起が丸いことで区別ができます。
ヒマワリ(サンビリーバブル ・ブラウンアイガール)の花にも負けない華やかさ。
翅裏は赤褐色、枯葉に紛れる模様で保護色です。後翅の裏にはC字型の白い模様が入ります。学名 c-aureum は金色のcの意味で、この模様に因ります。
幼虫
若い幼虫は黒い毛虫でカナムグラの葉を綴って巣を作ります。成長するにつれ全身に棘が生え終齢になると橙い色を帯びます。痛くない棘です。
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