緑色のとてもきれいな蜘蛛です。この不思議な名の由来は、その姿が、京都府や福井県の一部で「サツマの実」と呼ばれていたハゼノキの果実に似ていることからだそうです。
サツマノミダマシ
- クモ目コガネグモ科ヒメオニグモ属
- 分布 本州、四国、九州
- 大きさ ♂8~9mm ♀8~11mm
- 出現 6~8月、年1化
- 夜行性
雌
腹部は円に近い卵形、背面は鮮やかな黄緑色、前方両側に黄色い帯状の斑紋があります。歩脚は全体に褐色を帯び、各節の末端は濃色になり、体に近いところはやや緑色を帯びます。
雄
雄は脚が長く、全体に毛が多く見られます。頭胸部には暗色の縁取りがあります。腹部は小さく細く、雌より緑色が濃く、黄色い帯状の斑紋が明確なようです。
網
夜行性で昼間は葉などで休んでいます。夕方になるとあまり大きくない垂直円網を張り、中央に潜んで盛んに昆虫を捕獲します。朝になると網の外枠の水平部分だけを残して畳み、貴重なたんぱく質である畳んだ網は食べてしまいます。
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