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ナデシコ科~イヌコハコベ(犬小繁縷)

最初地面にへばりつくように弱弱しかった地味なイヌコハコベは、茎が立ち上がって青々としてこんもり盛り上がり元気になってきました。これから勢力を拡大していきそうです。

イヌコハコベの特徴

イヌコハコベは先端に密に花柄が短い花を付けます。

ヨーロッパ南西部原産のナデシコ科ハコベ属の越年草です。関東から関西まで道端や市街地、畑地などでよく見られます。

イヌコハコベは葉は対生で卵形、滑らかな葉がこんもりと茂る

葉は対生で卵形、中央の葉脈が目立つぐらいでつるっとしています。茎は暗紫色のものや、緑色のものもあります。苞葉は披針形で無毛のものもありますが、細かい毛に包まれているものが多いようです。

花弁を持たない地味なイヌコハコベ

花期は3~9月。地味です。コハコベと似ていますが花びらを持たないのがイヌコハコベ(犬小繁縷)です。1078年に船橋市で採取されて、当初は花弁のないコハコベの変種だと思われていましたが、1996年に染色体数が異なる別の種だと確認されました。

閉鎖花で自家受粉で種子を作るイヌコハコベ、柱頭が3裂している

先端に密に花を付けます。閉鎖花で2~3mm、蕚も3mmほどで自家受粉で種子を作ります。花柄が短いので余計混雑しているように見えます。雄しべは3~5本。柱頭が3つに分かれています。4裂するものもあるそうです。殆どは閉じたままですが、たまに蕚が開いた花があります。

蕚の基部に暗紫色の斑点が入る個体もあるイヌコハコベ

比較的日当たりのよい所では、蕚の基部に暗紫色の斑点が入るものもあります。これはイヌコハコベの特徴の一つです。

果実

蕚が開いていて子房が蕚の長さにまで成長したイヌコハコベ

花びらがなく閉じたままなのでいつ受粉できたのかは外からわかりません。上の写真は蕚が開いていて子房が蕚の長さにまで成長しています。最初上を向いていた花は子房が膨らむにつれ捻じれて下向きになり、また立ち上がって上向きになります。種がこぼれないように工夫されているのですね。

イヌコハコベの5角形もしくは6角形と角張っていて、丸い低い突起がある種子

果実は蒴果で4mm程。蕚の先が6裂して種子が見えます。種子はハコベより小さく直径1mm以下で、5角形もしくは6角形と角張っていて、丸い低い突起があります。

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