植物の構造 育て方

フウロソウ科~アケボノフウロ(ゲラニウム・サングイネウム)

こんもりと柔らかな草姿に濃いピンク色の花が可憐です。

アケボノフウロ(曙風露)の特徴

アケボノフウロ

フウロソウ科フウロソウ属(ゲラニウム属)の多年草です。原産はヨーロッパ~コーカサス地方、日当たりの良い草原や砂丘後背地などに自生します。属名のゲラニウムはラテン語で「鶴」の意味で長い嘴状の果実の形状によります。サングイネウムは「血のように赤い」という意味で花の色から付けられました。

アケボノフウロの葉

草丈20~40cm。太い根茎を持ち、茎は匍匐し、立ち上がりよく分岐します。全体的に毛が多い。葉は互生、4~5cmの腎形で基部まで7裂し、さらに3裂します。厚みがあり両面又は裏面の脈状に毛があります。秋には紅葉します。中央の葉の下に花柱が残った萼が見えます。萼は5枚、先端に棒状の芒があります。花弁より短く繊毛がありべたつきます。

アケボノフウロの花

花期は4~7月。葉腋から長い花茎を出しピンク、紅紫色に濃い色の脈が入る5弁花を付けます。白色や青紫色の花もあります。

アケボノフウロ

薄紅色の雌蕊が1本、雄蕊は10本、花糸はピンク色、葯は裂けて青色の花粉が零れています。花弁の基部には軟毛があります。

アケボノフウロの花

柱頭が5裂しています。

果実

アケボノフウロの果実

長さ3~4cm、嘴の長い5個の痩果で熟すと裂けて弾けます。

育て方

日向から半日陰の風通しの良い場所に植え付けます。高温多湿が苦手なので西日が当たる場所は避けます。根が浅く横に広がるので地植えが適しています。庭植えでは水やりの必要はありません。花がらはこまめに取り除きます。中心部が枯れ込んでくるのでその時は株分けします。種蒔きと根伏せで増やします。種蒔きは2月、根伏せは根を短く切って寝かせて地中に埋めて発芽、発根させる方法です。うどん粉病とハダニに注意します。

-植物の構造, 育て方

Copyright© 奥行き1mの果樹園 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.