初夏に咲き始めた花が寒くなってもまだ次々と可愛い花を付けているアブチロン。アオイ科のアブチロン属の常緑低木で木立性と半蔓性種があります。
アブチロンの特徴
アブチロンはブラジル原産で熱帯と温帯に約100種の品種があるといわれています。木立性のストリアツムと、半蔓性のメガポタニクムが親になって沢山の園芸品種があります。見た目が大きく違うものがあって多様性には驚かされます。
ウキツリボク(浮釣木)やチロリアンランプと呼ばれています。つる性植物です。
葉
草丈30~150cm、葉腋から出した細い茎の先に花序を付けます。掌のような葉には鋸歯があり互生です。
花
赤い壺型の萼から5枚の黄色い花弁と赤紫色の雄しべが出てきました。多数の雄しべは花弁と基部で合着して筒状になり雌しべを包んでいます。
花粉が出てきました。
育て方
木立性は寒さに弱いものがあるようですがウキツルボクは耐寒性もあります。
花期
4~11月と長く花付きもよく比較的丈夫です。日光と水を好みますが、半日陰でも花を付けます。暑さは苦手です。
剪定方法
植え付け、挿し木は4~6月が適しています。葉腋から花芽を付けるので剪定の時に葉を残すことが重要です。
病害虫
アオイ科はハマキムシが発生することがあります。葉をくるっと巻いたり、糸で葉を綴じた中にいますから、取り除きます。
猩々とは
アブチロンはショウジョウカ(猩々花)の別名があります。猩々とは中国の空想上の赤い髪をした酒好きの動物です。そして同じ由来を持つトウダイグサ科のショウジョウソウ(猩々草)があり、ポインセチアは同じトウダイグサ科のショウジョウボク(猩々木)の流通名です。
サマーポインセチアともいわれるものです。名前は様々なところで使いまわされていますね。
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アオイ科の植物
アオイ科にはハイビスカス、ムクゲ、フヨウ、オクラ、タチアオイ、ワタなどがあります。その特徴は、花弁が5枚、雄しべが基部で花弁と合わさり多数の雄しべが合着して筒状になっていることです。
面白い雄しべをしています。