マユミの葉裏にアオスジアゲハが気配を消すかのようにじっと止まっていました。もうすぐ飛び立てそうです。
アオスジアゲハ
羽化したてのアオスジアゲハ・３月２９日・自然教育園
- チョウ目アゲハチョウ科
- 分布 本州（秋田県以南）、四国、九州、南西諸島 南方系の蝶
- 開帳 ６０～７０ｍｍ
- 出現期 ５～１０月 年３～４化
- 幼虫の食草 クスノキ、タブノキ、ニッケイなどの葉
- 成虫の食性 花の蜜
- 完全変態
- 越冬 蛹
成虫
７月８日・自然教育園
黒地に青緑色の帯が入った美しい蝶です。この部分には鱗粉がなく太陽を透かすと透明感のある青でことさら美しい。
白い花が好き・６月１６日・オカトラノオの花・自然教育園
また飛翔性が高く、スピードを出して飛び回り、なかなかじっとしていてくれません。翅を開いて止まることもあります。
６月３日・オカトラノオ・自然教育園
赤い斑紋があります。
卵から蛹まで
卵は黄白色の球形。孵化が近づくと幼虫が透けて見えてきます。初齢幼虫は黒褐色に毛束があり、まずは卵の殻を食べます。
２齢幼虫・７月８日・自然教育園
２齢になると６本の黒い刺状の突起があるふっくらとした芋虫になります。
５月２１日・自然教育園
１１月２３日・自然教育園
脱皮を重ねてだんだん、緑色に近づき４齢幼虫になると３列目の突起を結ぶように黄色い帯が現れます。終齢幼虫になると約４ｃｍの大きさになり、黄色い帯の両端に眼常紋が現れます。
終齢幼虫・１１月１６日・自然教育園
じっと動かなくなってきました。餌を食べるのをやめ余分なものを出して透き通っていきます。場所が決まると、葉裏に腹部の先端を軽くくっ付けて糸で体を支えます。最後の脱皮、頭部から割れて器用に脱ぎ捨て、蛹になります。
羽化
蛹の上部が割れ羽化が始まります。くしゃくしゃの羽が伸ばせる場所で飛び立てるまでじっと・・
