背中のハート模様が特徴のカメムシ、やっぱり見つけるとうれしくなります。臭いカメムシですけど。
エサキモンキツノカメムシ
- カメムシ目ツノカメムシ科
- 分布 北海道、本州、四国、九州、対馬、奄美大島
- 大きさ 10~14mm
- 出現 5~10月
- 食性 幼虫ーミズキ 成虫ーミズキ、ハゼノキ。カラスザンショウ、サンショウ、コシアブラなどの汁
- 不完全変態
- 越冬 成虫、樹皮下や朽木、落ち葉の間
成虫
体色は赤褐色、三角形の小循板のほとんどを白色から黄色のハート形の紋が占め、背中の中央には小さな紋があります。前胸背は褐色、その縁、側角は黒色で側方に突出しています。背中には黒色の黒点が密集しています。触角は5節、両側に複眼、中央に赤色の単眼があります。
腹面は黄褐色、頭部、側面、脚は緑色と黄色。
雌の子育て
6月頃、ミズキの葉裏に50~80個の卵を産み、卵塊に覆いかぶさって雨や敵から卵を守り、卵から初齢幼虫まで子育てをします。
雌が卵を守る時の必殺技は
卵に覆いかぶさるようにして翅を震わせて敵を吹っ飛ばす
中脚の付け根の臭腺から臭ーい分泌物を放出・・
幼虫
5齢幼虫です。
よく似たモンキツノカメムシは
- 分布 本州、四国、九州、対馬、奄美大島の山地
- 小循板の紋が凹まない個体が多い。紋の位置がより上部にある
- 側角がより突出する
- 触角の第2節が1節より長い(エサキモンキツノカメムシは同長)