太陽に愛されてると感じる花です。
ガザニアの特徴
キク科クンショウギク属(ガザニア属)の多年草です。南アフリカ原産でヨーロッパで品種改良され大正時代に渡来しました。和名は勲章菊。
葉
草丈15~40cm。葉は短く地際近くで茂りグランドカバーに適しています。へら状または切れ込みのある羽状で全縁、鋸歯のあるものもあります。
葉表は艶がありますが毛が散見され、葉裏はクモ毛状で葉脈を残して真っ白。シルバーリーフの品種もあります。
花
花期は4~10月上旬。花径5~10cmの頭状花を付けます。花色は白、黄、オレンジ、赤、ピンク、紫。陽光のある時は開き夜や曇りの日は閉じます。最近では夜間でも咲く品種もできています。
キク科ですから舌状花と筒状花があります。舌状花は先端が尖った長楕円形、基部には暗褐色の斑紋があります。
育て方
高温乾燥にも強く過湿に弱い性質です。特にシルバーリーフの品種は蒸れに弱いようです。日当たりが悪いと花付きが悪くなります。真夏には半日陰、その他はしっかりと陽を当てるようにします。花が終わったら花茎ごと切り取ります。耐寒性はやや弱く暖地での冬越しは可能ですが耐寒性のある品種を選び霜よけをします。
増やし方
3月下旬~5月上旬、9月に株分けや挿し芽で増やします。挿し穂は株の中心の茎の先端を5~7cm切って作ります。種蒔きでも増やせます。種は市販されているものを使い、十分覆土します。秋播きの方が株が大きく育ちます。
病害虫
・葉腐病・株元の葉に暗褐色の斑点ができます。見つけ次第取り除きます。風通しが良くなるように管理して予防します。
・うどん粉病・新芽や若葉などに糸状菌が繁殖しておきます。白い粉のように見えるのは胞子で菌糸を組織に伸ばして栄養を吸収しているために葉や茎が委縮してしまいます。過湿時だけでなくて低温時にも発生します。取り除くしかありません。
・ハマキムシ・ハマキガの幼虫で葉を糸で綴って中に潜んで周辺の葉や蕾などを食害します。葉ごと取り除きます。