花は地味ですが面白い形をしていて実はとても派手、ピンク色の果実からオレンジ色の皮に包まれた種が零れます。鳥たちがやって来て啄みます。毒があります。
マユミの特徴
ニシキギ科ニシキギ属の落葉小高木で、日本、中国、朝鮮半島原産、北海道から九州に分布する在来種です。別名ヤマニシキギ。若い芽は茹でて食用になるそうです。
幹
樹高2~6m、老木になると裂け目ができます。枝はしなやかで緻密、粘り気もあって美しく民芸品の材になります。
葉
葉は互生、厚みがあり無毛で、長さ5~15cmの長楕円形、細かな鋸歯があり葉脈が目立ちます。秋には黄色から赤色に紅葉します。
色々な色が混在し、今年は赤色にはなりませんでした。
花
花期は5~6月。本年度の枝の基部から長い花茎を出し集散花序を出し疎らに花径1cmの花を付けます。萼は半円形で4枚、花弁は淡緑色で4枚、緑色の花盤の上に雄しべが4本、花柱が1本付きます。花糸は白色、葯は褐色、花柱は淡緑色。花粉は黄色。花柱が長く雄しべが短い花と花柱が短く雄しべが長い花があります。前者が結実しやすいとのことです。が・・・
雌雄異株、不完全雌雄異株、雌雄同株などの説がありました。
果実
果実は蒴果、1cmの倒三角形で4稜、先端は凹み花柱が残ります。10~11月に熟すと淡紅色になり裂開し鮮紅色の仮種皮に包まれた種子が零れます。仮種皮は完全には覆われず一部ピンク色の種子が覗きます。果皮や種子は有毒です。コゲラやメジロ、ヒヨドリなどが食べに来ます。
つやつやで綺麗。