野草 雑草 植物の構造

キク科~ハキダメギク(掃溜菊)

全体に柔らかな感じで先端が3つに割れた白い小さな花はなかなか愛らしいのですが、名はハキダメギク。

ハキダメギク

  • キク科コゴメキク属の、一、二年草
  • 分布 南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジア 日本全国の道端や畑地
  • 原産  北アメリカ
  • 草丈 20~60cm,
  • 花期 6~11月
  • 名の由来 1920年頃、牧野富太郎先生が世田谷区の掃溜めで発見したことによる

ハキダメギク

茎は毛が目立ち、2分岐を繰り返し、葉は対生に付き長さは1,5~2..5cm、卵形で浅い鋸歯があります。表裏とも白い毛が沢山生えています。上部の葉の葉柄は下部の葉より短くなっています。

ハキダメギク

頭花は5mm程で、地味なので遠目には花らしきものとしか認識できません。

ハキダメギク

5枚の白い舌状花は約4mmで先端が浅く3裂し雌性、中に多数の黄色い筒状花があり、先端が5裂し、両性花です。総苞片や花柄には線毛が密生しています。

果実

ハキダメギク(掃溜菊)の果実

約1,3mmの痩果は黒く冠毛に覆われ、冠毛は平らで鱗片状になり先端が細く尖ります。見たところは繁殖力強さは感じられませんが、1年間に何回も発芽結実を繰り返して繁殖するので、畑地では厄介な存在なのだそうです。

ハキダメギク(掃溜菊)花と冠毛

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