全体に柔らかな感じで先端が3つに割れた白い小さな花はなかなか愛らしいのですが、1920年頃、牧野富太郎先生が世田谷区の掃溜めで発見したことでこの名前が付きました。
ハキダメギクの特徴
原産は北アメリカ、南米、ヨーロッパ、アフリカ、アジアに広がる、キク科コゴメキク属の、一、二年草です。日本全国の道端や畑地に繁殖します。全体に柔らかな感じで、草丈は20~60cm,、見たところは繁殖力強さは感じられません。しかし、1年間に何回も発芽結実を繰り返して繁殖するので、畑地では厄介な存在なのだそうです。
葉
茎は毛が目立ち、2分岐を繰り返し、葉は対生に付き長さは1,5~2..5cm、卵形で浅い鋸歯があります。表裏とも白い毛が沢山生えています。上部の葉の葉柄は下部の葉より短くなっています。
花
花期は6~11月。頭花は5mm程で、地味なので遠目には花らしきものとしか認識できません。5枚の白い舌状花は約4mmで先端が浅く3裂し雌性、中に多数の黄色い筒状花があり、先端が5裂し、両性花です。総苞片や花柄には線毛が密生しています。
果実
約1,3mmの痩果は黒く冠毛に覆われ、冠毛は平らで鱗片状になり先端が細く尖ります。