植物の構造 育て方

トウダイグサ科~ハツユキソウ

トウダイグサ科らしい花を咲かせます。花時の覆輪の入った葉は軽やかで涼やかです

ハツユキソウ

  • トウダイグサ科トウダイグサ属(ユーフォルビア属)の多年草(日本では1年草の扱い)
  • 北アメリカ原産
  • 帰化種 江戸時代末期に渡来
  • 草丈 50~70cm
  • 花期 7~10月
  • 別名 峰の雪、ユーフォルビア
  • 英名 スノー・オン・ザ・マウンテン
  • 有毒 葉や茎を傷つけると白い液を出す

茎は直立し、上部で分岐します。葉は互生、丸みを帯びた長楕円形、無柄で全縁、淡緑色ですが、花期になると頂部の葉が白く縁どられます(白覆輪)。

ハツユキソウ

トウダイグサ科の花は盃状花序というユニークな形をしています。花弁はなく、花弁のように見える白色の付属帯の上に緑色の楕円形の4つの腺体が乗り、蜜を出して昆虫を呼びます。上の写真は雄花のみの花序です。

ハツユキソウ

こちらは中央の雌花を数個の雄花が囲んでいる花序です。中央の雌花は子房と柱頭が2裂した雌しべ3本、雄花は1本の雄しべを持っています。雌性先熟で 雌しべが先に伸び、受粉して子房が膨らみ、その後雄しべが成熟して花粉を出します。

ハツユキソウ

果実

ハツユキソウ

受粉した子房は毛見覆われ、柄が伸びて下向きに垂れ下がります。果実は3室に分かれた蒴果です。熟すと弾ける様に割れて黄白色の小さな種子が飛び散ります。

育て方

日当たりのよく風通しの良い水はけのよい場所を好みます。直根性で移植を嫌うので植え付けには注意が必要です。根付けば放任で育ちます。多年草ですが冬には葉を落とし枯れますので、1年草の扱いです。零れ種でも増えますが、種蒔きは4~5月、適温は20~25℃です。種蒔きすると大きな株になるので切り戻しをします。初夏に出回る挿し木苗は小ぶりに育てることができます。

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