野草 雑草 植物の構造

キク科~チチコグサ(父子草)

地面にピッタリと張り付いて現れ、地味に匍匐して増えていきます。和名はハハコグサに対して付けられた名前です。

チチコグサの特徴

キク科チチコグサ属の在来の多年種で日本全国の道端や荒れ地に分布しています。以前はハハコグサ属でしたがチチコグサ属に分離されました。

茎 葉

チチコグサ(父子草)

草丈15~30cm、匍匐枝を出して増えていきます。放射状に出た葉は2.5~10cmの線状披針形。葉の表面は綿毛が少なく緑色に見えますが、葉裏は綿毛が密集し白く見えます。花の時期にも根生葉は残ります。

チチコグサ(父子草)花

花期は5~10月、頭花は先端に丸く集まって付き、花序の下に放射状に披針形の苞葉が付きます。筒状花のみで、中心に両性花、周りに雄性花があります。総苞に包まれた花序の長さは5mm。葯は黄色。花冠は先が紅紫色から茶褐色に変化します。

チチコグサ(父子草)

葉が少なくひょろっと伸びます。

果実

チチコグサ(父子草)果実、冠毛

痩果は細長く、1mmにも満たない小ささで、最初淡褐色、後に褐色になります。約3mmの冠毛が一列につきます。

チチコグサ(父子草)

果実が落ちた跡です。

関連記事

チチコグサモドキ
キク科~チチコグサモドキ

チチコグサモドキ キク科チチコグサモドキ属の一年草または越年草 アメリカ原産 大正時代末期に帰化し、戦後全国に広まる 草丈 10~30cm 花期 3~10月 暖地では通年 最初は葉と葉の間隔が狭く頭頂 ...

続きを見る

ウラジロチチコグサ(裏白父子草)
キク科~ウラジロチチコグサ(裏白父子草)

南米原産のウラジロチチコグサ(裏白父子草)は昭和40年代から見られるようになり関東から九州に広がっています。今、勢力拡大中です。 ウラジロチチコグサの特徴 キク科チチコグサモドキ属の越年草です。 葉 ...

続きを見る

ハハコグサ(母子草)
キク科~ハハコグサ(母子草)

ハハコグサ(母子草)は春の七草、御形(ゴギョウ)のことです。 ハハコグサの特徴 キク科ハハコグサ属の多年草で、朝鮮半島から日本に渡来した史前帰化植物です。古くは草餅の材料に使われたりとても身近な花です ...

続きを見る

-野草 雑草, 植物の構造

Copyright© 奥行き1mの果樹園 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.