アラカシの木の下の道路で見つけたのは刺だらけの幼虫、見た目は可愛いのですが、触るな危険!
ヒロヘリアオイラガ
- チョウ目イラガ科イラガ亜科
- 分布 本州(関東以南)、四国、九州、沖縄
- 外来種 南方系 中国、インド、ジャワ島など化
- 開帳 30~35mm
- 成虫の出現期 6~7月、8~9月 年2化
- 幼虫の出現期 7~10月
- 食草 幼虫ー広食性、樹木、果樹の葉
- 夜行性 成虫は昼間は下草などにぶら下がって休んでいる
- 完全変態
- 越冬 蛹
- 日本の侵略的外来種ワースト100
生態
成虫は口吻が退化していて何も食べず、羽化後まもなく交尾し、数日で産卵します。卵は黄色いゼリー状、20個ほどの卵塊で、数日掛けて150~200個産み付けます。幼虫は中禮期まで集団性が高く、葉裏に1列に並んで群生します。2齢幼虫になると葉を食べ始めます。3齢以降はやや分散していきます。若齢期には柔らかい葉裏をなめるように食べ、成長すると葉縁から食べます。幼虫は広食性で様々な樹木の葉を食害し、果樹、街路樹、庭木などに被害をもたらします。樹幹などに1cmほどの楕円形の繭を作り蛹の状態で越冬します。繭は1日ほどで灰白色から樹皮に色に似た褐色に変化します。幼虫、新しい繭の表面にも毒毛があります。
幼虫
黄色に背面には青い斑紋が連なった帯が入ります。黒い刺があります。
終齢になると緑色に、中胸から第8腹節まで肉状突起が並び、棘毛が密生します。第1腹節にはオレンジ色の棘毛が4本ずつ。背面には青い斑紋が連なった帯が入ります。眼のようなものは模様、頭部はその下にあって、明暗を感知する単眼が6個あり、1個を囲むように5個が弧を描いて並びます。終齢幼虫は22~25mm。
腹部をうねらせて移動しますが、ゆっくりです。
別称「電気虫」、刺に触れると電気が走ったように強い痛みがあり、アレルギー反応を起こします。数回の脱皮をしますが、脱皮した直後は棘がまだ柔らかくて武器にはなりません。脱皮殻には毒針が残り、注意が必要です。死後は、ドクガなどと違い棘は軟化します。
刺された時が一番痛みが強く、何度か粘着性のあるテープを張り付けて棘を除いてから、抗ヒスタミン剤含入のステロイド剤を塗ります。
成虫
成虫は前翅は緑色、基部に茶褐色班が入り、外縁に緩やかにカーブを描いて茶褐色の幅広の帯が入り、後翅は淡黄色、淡褐色。脚には褐色の毛が生えています。触角は雄は櫛歯状、雌は糸状。
関連記事
天敵はヨコヅナサシガメ
-
サシガメ科~シマサシガメ(縞刺亀)
シマサシガメはピンク色の花が今が盛りのチダケサシで見つけた、黒地に白い縞模様、細マッチョな格好いいサシガメです。 シマサシガメ 6月17日・自然教育園 カメムシ目カメムシ亜目サシガメ科 分布 日本(本 ...
続きを見る