自然教育園 生き物 カメムシ目

ヘリカメムシ科~ホオズキカメムシ(酸漿亀虫)

ごつごつした体が印象的なカメムシです。

ホオズキカメムシ

  • カメムシ目ヘリカメムシ科
  • 分布 本州、四国、九州、沖縄、海外では中国、台湾
  • 大きさ 14~17mm
  • 出現 4~11月  年2化
  • 食性 ナス科、ヒルガオ科、成虫は茎、幼虫は茎、葉を吸汁
  • 越冬 成虫
  • 不完全変態
  • ホオはカメムシの古称

成虫

ホオズキカメムシ

6月27日・自然教育園

 

濃褐色から灰褐色で、密毛や剛毛があります。翅の下は派手な暗褐色です。頭部は小さく、触角は長く4節、第2節が一番長く、第4節は棍棒状になっています。正中線に白っぽい縦筋が入っています。前胸の両肩は張り出し、前縁は鋸歯状の突起があります。小楯板は小さく三角形、結合板は黒褐色で白い縞模様が見えます。後脚腿節は極端に太くなっています。新成虫の発生は8月頃。

ホオズキカメムシ

幼虫

艶のある赤茶色の卵を10~30個、葉裏に産みつけます。孵化した幼虫は白色に赤い縞模様、頭部を外側に向けた集団を作るそうです。2齢幼虫から吸汁します。2~3齢幼虫は、集散を繰り返しながら集団を作って生活します。

ホオズキカメムシの終齢幼虫

終齢幼虫・8月1日・自然教育園

 

成虫の姿に似てきました。終齢幼虫は1cmほど。

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