8月末庭でよく目立つ色のカメムシを見つけました。
ナガメの特徴
北海道から九州まで分布しています。アブラナ科の植物によくいるカメムシ科の昆虫なのでこの名が付きました。体長6.5~9.5mm、藍色を帯びた黒地にオレンジ色の斑紋が目立ちます。
下から見ると腹の方は淡黄色の地に黒い斑紋が各節にあり肢は黒色。
ルッコラの葉から顔を出しています。前から見ると意外に小さな眼、カメムシらしいお顔。吸汁されると白く変色します。
よく似たヒメナガメは前胸背部に黒紋が6個あり斑紋が複雑です。
生態
卵→幼虫→成虫の不完全変態、成虫で越冬します。年に2~3回発生し成虫がよく見られるのは4~7月。アブラナ科の茎などに2列に並べて12個の卵を産み付けます。卵は円筒型に蓋をしたような形、鮮やかなオレンジ色の幼虫が蓋を押しのけるようにして外に出てきます。羽化直後は斑紋が薄い黄色薄皮を被ったようです。臭気はアリを遠ざけ、仲間に警告を出したり、集合の合図にフェロモンとして使われます。