自然教育園 甲虫目

ハムシ科~サンゴジュハムシ(珊瑚樹金花虫)と ニレハムシ(楡金花虫)

サンゴジュハムシ

  • 甲虫目ハムシ科ヒゲナガハムシ亜科
  • 分布 北海道、本州、四国、九州
  • 大きさ 6~7mm
  • 出現期 5~9月
  • 成虫と幼虫の食べ物 サンゴジュ、ガマズミ、ミズキ ニワトコの葉
  • 完全変態
  • 越冬 卵
サンゴジュハムシ

6月30日・自然教育園

 

赤みのある褐色で全体に黄白色の細かい毛が生えています。頭部両脇に黒点と胸部背板の側縁に黒紋、縦に頭部まで貫く縦条腺があります。前翅の縁は黄褐色で肩部に縦長の黒紋のあるものもあります。触角の第3節が第2節の1.5倍になっています。

サンゴジュハムシ

 

サンゴジュハムシ

 

赤みのある褐色で全体に黄白色の細かい毛があるサンゴジュハムシ

6月5日・自宅

 

サンゴジュハムシ

8月20日・自然教育園

被害

春に最初幼虫は葉をかじるように食べ大きくなると穴をあけます。成虫も同じ葉を食べて穴だらけにし、食べ跡が茶色く変色して無残な姿になってしまいます。老熟幼虫は10mm程で、黄色にゴマの斑点があります。枝先に卵を産むので冬に剪定をすれば被害が少なくなります。

サンゴジュハムシ(珊瑚樹金花虫)とニレハムシ(楡金花虫)

サンゴジュハムシ ニレハムシ
体長 6~7mm 5~7mm
特徴 前胸背板は台形で中央部の黒色紋が前縁に達する 前胸背板が側方部に湾曲する
黒色紋は点刻
食草 サンゴジュ、ガマズミ
ミズキ ニワトコ
ケヤキ ニレ類
サンゴジュも
越冬 卵で 10月に成虫で
樹皮下や落葉の中
幼虫 4月 20~30日間 6月末、1か月で成虫に
5月地中で蛹に 7月地中で蛹に
成虫 6月~ 盛夏に休眠 4~6月 7~10月
産卵 12月 葉柄や枝先内に10個卵塊で 5月、葉裏に2~3列に15~30個

 

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