シマサシガメはピンク色の花が今が盛りのチダケサシで見つけた、黒地に白い縞模様、細マッチョな格好いいサシガメです。そして桜の木の窪みで見つけたのは小さな怪獣。
シマサシガメ
- カメムシ目カメムシ亜目サシガメ科
- 分布 日本(本州、四国、九州)中国、朝鮮半島、台湾、インド
- 大きさ 13~16mm
- 出現 6~8月
- 不完全変態 幼虫で越冬
成虫
雄と雌は同形。艶のある黒色に腹部と結合板と腿節が白の縞模様の細身のサシガメです。頭部は細長く突出し、触角は糸状で長く4節。側面にある複眼の後ろに単眼があります。胸背がこんもりと盛り上がっています。
シマサシガメは肉食、ハムシやテントウムシなどの小型の甲虫やチョウやガの幼虫に口吻を刺して体液を吸います。口吻は太く短く普段は畳まれています。
幼虫
葉裏に何匹かみつけました。同じ卵塊から育ったのでしょうか。
成虫と同じ脚の白黒の縞々、腹部にも黒地に白い点々、黄色い模様も入って。
ヨコヅナサシガメ
- カメムシ目カメムシ亜目サシガメ科
- 分布 本州、四国、九州
- 中国、東南アジア原産の渡来昆虫
- 大きさ 16~24mm
- 出現 4~7月
- 不完全変態
日本最大級のサシガメです。光沢のある黒色で毛に覆われています。頭部は細長く突出し、側面の白色の結合板が、大きく広がり反り返り波打ち、ピアノの黒鍵のような黒斑が入ります。この白黒の縞模様が相撲の化粧まわしに似ていることからヨコヅナの名が付きました。前翅の付け根は堅く丈夫になっています。口吻は長く、普段は折り曲げられています。
案外平べったい体。脚の基部が真っ赤です。
サクラの幹の窪みで見つけました。
産卵のために降りてきたのでしょうか。
6~7月に産卵、幼虫で越冬します。幼虫はサクラ、エノキ、ケヤキなどの樹洞やくぼみで密な集団生活を送り、集団で大きな獲物を捕食するそうです。毛虫や芋虫、クモなどの昆虫に口吻を刺して体液を吸います。羽化した直後の成虫は鮮やかな赤色で、時間が経つと黒色に。真っ赤なヨコヅナサシガメに会ってみたいものです。