何とも面白い顔をした鼈甲色の大型の花虻、でっぷりとした腹部には透明感のある白い帯が目立ちます。翅の黒い模様もおしゃれ。
シロスジベッコウハナアブ
- ハエ目(双翅目)>ハエ亜目(短角亜目)>ハナアブ科
- 分布 北海道、本州、四国
- 大きさ 15~20mm
- 出現 6~10月
- 完全変態
翅の前半分が淡褐色を帯び、下半分には黒い斑紋があります。胸部は光沢のある黒色、雌は外側が淡褐色ですが、雄は全体的に黒色です。腹部第2節には名前のように黄白色の帯があります。ヒメシロスジベッコウハナアブもよく似ますが、こちらは腹部が細く一回り小型です。
頭部は橙黄色で前方に突出していて愉快。大きい複眼、離れているので雌です。
長い口吻を出しています。成虫のお食事は花粉や蜜。
花粉まみれ。
クロスズメバチに寄生
土中に作られたクロスズメバチの巣の外被に産卵。幼虫は働きバチによって捨てられた死んだ成虫などを餌にし、寒くなって営巣末期になって蜂の動きが鈍くなると侵入して襲って食べるそうです。クロスズメバチはスズメバチの中では1cmほどの小型でおとなしい蜂です。キイロスズメバチに寄生するのがニトベベッコウハナアブ、怖いスズメバチにもとんだ天敵がいますね。
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