自然教育園 ハエ目

ハナアブ科~シロスジベッコウハナアブ(白条鼈甲花虻)

シロスジベッコウハナアブ

  • ハエ目ハナアブ科ハナアブ亜科
  • 分布 北海道、本州、四国
  • 大きさ 15~20mm
  • 出現期 6~10月
  • 完全変態
シロスジベッコウハナアブ

10月3日・イヌショウマ・自然教育園

 

何とも面白い顔をした鼈甲色の大型の花虻、でっぷりとした腹部には透明感のある白い帯が目立ちます。翅の前半分が淡褐色を帯び、下半分には黒い斑紋があります。胸部は光沢のある黒色、雌は外側が淡褐色ですが、雄は全体的に黒色です。腹部第2節には名前のように黄白色の帯があります。ヒメシロスジベッコウハナアブもよく似ますが、こちらは腹部が細く一回り小型です。

シロスジベッコウハナアブ

9月29日・自然教育園

 

頭部は橙黄色で前方に突出していて愉快。大きい複眼、離れているので雌です。

シロスジベッコウハナアブ

10月3日・イヌショウマ・自然教育園

 

長い口吻を出しています。成虫のお食事は花粉や蜜。

シロスジベッコウハナアブ

10月3日・イヌショウマ・自然教育園

花粉まみれ。

シロスジベッコウハナアブ

10月16日・フジバカマ・自然教育園

クロスズメバチに寄生

土中に作られたクロスズメバチの巣の外被に産卵。幼虫は働きバチによって捨てられた死んだ成虫などを餌にし、寒くなって営巣末期になって蜂の動きが鈍くなると侵入して襲って食べるそうです。クロスズメバチはスズメバチの中では1cmほどの小型でおとなしい蜂です。キイロスズメバチに寄生するのがニトベベッコウハナアブ、怖いスズメバチにもとんだ天敵がいますね。

関連記事

黒い横帯のある鼈甲色の翅をもつ

ハナアブ科~クロベッコウハナアブ(黒鼈甲花虻)

真っ黒な体に、翅は鼈甲色に黒い帯のある、存在感のあるハナアブです。 クロベッコウハナアブ ハエ目(双翅目)ハナアブ科 分布 本州、九州、対馬 大きさ 19~21mm 出現 5~9月 完全変態 幼虫は蜂 ...

続きを見る

寄生するクロスズメバチです。

スズメバチ科~クロスズメバチ

黒色の体に白い縞模様がきりりと入った、比較的大人しい、スズメバチらしくない、小さなスズメバチです。 クロスズメバチ ハチ目スズメバチ科クロスズメバチ属 分布 北海道、本州、四国、九州、奄美大島の山地や ...

続きを見る

-自然教育園, ハエ目

Copyright© 奥行き1mの果樹園 , 2024 All Rights Reserved Powered by AFFINGER5.