鮮やかな青紫色に金色に輝く花粉が映えてとても魅力的です。
チリアヤメの特徴
南米原産のアヤメ科チリアヤメ属(ヘルベルチィア属)の多年草です。日本には大正時代に帰化しました。羽を広げたような花の形から英名はプロペラー・プランツ。
葉
草丈は8~12cm。葉は細く線状、葉先が尖ります。
花
朝花開いて夕方には枯れてしまう一日花です。花期は3~5月。
草丈は10cm前後と小さいのですが、花径は3cmと大きく目立ちます。
先が丸い大きな外花被片3枚と小さくて色の濃い内花被片が3枚あります。中央に3本の雄しべと柱頭が2裂した雌しべが柱頭が3本あります。雄しべの葯に黄色い花粉が沢山付いています。中央の白地に面白い青い斑紋があります。
1時半頃の花の様子です。葯の先が内側に湾曲して花粉がこぼれています。花びらの色が薄くなって先が内側に折れてきてしまいました。そろそろ花の終わりです。
果実
種子ができています。
こんなにたくさん種が入っていました。
育て方
冬の日当たりがよく、乾燥気味で、痩せている土地が適しています。比較的耐寒性もあり、関東以西では地植えで冬を越します。育てやすい植物です。
手入れ
込み合ってくるまでは植えっ放しでも大丈夫、踏まれても大丈夫。
増やし方
9~10月に球根の植え付け、分球、種まきをします。小さな紡錘型の薄茶色の球根で、比較的浅植えにします。針状の葉が数枚出てきます。こぼれ種からも増えます。種の場合は2シーズン先に花が楽しめます。