同じオオバコ科クワガタソウ属の越年草でよく似た花を咲かせます。春を呼ぶ小さな青い花です。もう少しいい名前を付けてあげればいいのにと思う可愛い花です。
オオイヌノフグリの特徴
星の瞳や瑠璃唐草、キャッツアイの別名があります。ヨーロッパ原産で明治初期に帰化しました。
茎 葉
草丈は10~20cmほど。秋に芽を出し競争相手の少ない時に冬の間に茎が基部で分岐して横に広がり勢力拡大。茎にも葉にも毛があり、寒さから身を守ります。そして早春開花します。葉は茎の下部は対生、上部は互生。1cm余りのの広楕円形、鋸歯があります。
花
茎の上部に葉腋から1~2cmの花柄を出して花を付け、日の光を受けて開きます。萼は4裂、花冠は深く4裂した1cmほどの合弁花です。基部には毛があります。上部の花片は少し大きく基部の白がくっきりしていて青色も濃く、下部はやや細く青色が薄く、左右対称です。白色の花もあります。1本の雌しべを挟むように2本の濃い紺の雄しべがあり、先が2つに分かれています。雌しべと子房を残して1日で花片は落ちます。
花粉がこぼれています。基部には紫外線吸収部があり昆虫たちを呼んでいます。自家受粉もできます。
果実
蒴果は平たいハート型で毛があり、長さ2mm幅1mmほどの種が入っています。
タチイヌノフグリ
茎 葉
茎はあまり分岐せず10~30cmの草丈になります。葉は対生、広楕円形でやや大きな鋸歯があります。上部の葉は細長く苞になっています。
花
花は小さく花径4mm、葉腋に埋まるように咲いています。雄しべ2本、雌しべ1本、萼は長く6mm、毛があります。
果実
蒴果は長さ3mm、幅4mm、扁平で縁に毛があります。
果実が裂けてきました。長さ1mm、真ん中に凹みのある種子が入っています。
イヌフグリ
在来種。オオイヌノフグリに押されて数を減らし、絶滅危惧種になりました。葉は無毛で、茎は基部が分岐して地を這います。花は直径4mmと小さく薄いピンクに淡紅色の筋がある。花がすぐ閉じてしまいます。果実は2つの球がつながった形をしていてこれが名の由来になりました。
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