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ミズキ科~ヤマボウシ(山法師)

初夏には葉陰に先端が尖った白い花が涼やかで、秋には長い柄の先に真ん丸の赤い実が付き、また品種によっては紅葉も楽しめます。

ヤマボウシの特徴

ミズキ科ミズキ属の落葉高木です。別名ヤマグワ。本州から九州、朝鮮半島、中国に分布しています。材は硬く割れにくく道具類の柄などに使われています。

ヤマボウシの幹

樹高5~10m。樹皮は暗褐色で老木になると不規則に樹皮が剥がれてまだら模様になります。

階段状樹形と葉

上に伸びる枝先に水平にだけ伸びる枝を出します。これはミズキやヤマボウシの特徴の樹形です。等間隔に層状に並んだ枝先の葉には太陽が遮られません。葉は広楕円形で長さ4~12cm、枝先に集まって対生に付きます。葉は全縁でやや波打っています。葉の裏面の脈腋には毛があります。常緑の種類と紅葉する種類があります。日によく当たって適度な水やりと昼夜の寒暖差が大きいと紅葉が美しくなります。

ヤマボウシ

ヤマボウシの花

花期は6~7月、頭状花序は直径8cm、先端が尖った白い花弁のように見える部分は4枚の総苞片で、中央の球状になっている淡黄色の部分が花です。20~30個の花の花径は3~5mm、花弁は4枚、雄しべは4本、雌しべは1本。総苞片の色は白の他に黄色、ピンク、赤色があります。

ヤマボウシの花

おいしい果実

花弁が落ちて花柱が飛び出しています。総苞片の先端がピンク色になっています。

ヤマボウシの亀甲模様の果実

9~10月、上向きに付いた緑色の果実が赤く熟していきます。6cmほどの長い柄の先に1~3cmの果実が出来ます。球形萼筒が融合して亀甲模様になっています。果肉は黄色からオレンジ色、種が多くて食べる部分が少ないのですがマンゴーやバナナのような味で美味です。乾燥させたりジャム、果実酒もできます。ヒヨドリ、ムクドリ、メジロなどが食べに来ます。都会では食べられずに捨て置かれているのをよく目にします。勿体ない。

ヤマボウシの果実と種

種類

ビッグアップル 自然樹形が美しくて果実が大きい
ウルフアイ 別名シルバー・ウルフ。白の覆輪が入る葉
ゴールドスター 葉の中央に黄色の模様が入る
ミルキーウェイ 花弁がクリーム色から白色に変化、大輪で花付きがよい
ホンコンエンシス 常緑種、寒さに強い種類
ベニバナヤマボウシ 総苞片が薄ピンク色で小ぶり、側枝を良く出す

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