雨上がりの葉の上にアカビロウドコガネを見つけました。
アカビロウドコガネの特徴
コガネムシ科コフキコガネ亜科ビロウドコガネ属。ビロウドコガネ類の中で一番よくみられる種類です。5月~8月頃、北海道から九州まで見られます。赤褐色から暗赤褐色で表面にビロードのような細かな毛が生えています。1cmほどのずんぐりした下膨れのコガネムシです。
アカビロウドコガネの生態
卵→幼虫→蛹→成虫の完全変態です。7月、地表下3~5cmの所に100個ほどの卵魂で生みます。秋に羽化した成虫はそのまま蛹室で越冬します。
食性は広範囲で成虫は草木の花や葉を幼虫は地中で草木の根を食べます。
昼行性ですが、灯火にもよく来ます。
アジアンティック・ガーデン・ビートル
アメリカでは日本からの侵入種のなかで農業上の有害害虫として恐れられているのはマメコガネ、セマダラコガネ、そしてアカビロウドコガネです。先ず1916年に侵入したマメコガネはジャパニーズ・ビートルと呼ばれ爆発的に増加し豆類やジャガイモなどに打撃を与えました。1920年にはハワイを経由して侵入したセマダラコガネはトウモロコシ、芝の根に打撃を与えてオリエンタル・ビートルと呼ばれ、その後侵入したアカビロウドコガネも食性は広範囲でアジアンティック・ガーデン・ビートルと呼ばれて恐れられているそうです。
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