マメコガネ
- 甲虫目コガネムシ科スジコガネ亜科
- 分布 北海道、本州、四国、九州
- 在来種
- 大きさ 8~15mm
- 出現期 5~10月 年1化
- 幼虫の食べ物 植物の根
- 成虫の食べ物 マメ科、ブドウ、ヤナギ類の花や葉
- 昼行性
- 完全変態
- 越冬 終齢幼虫
金属光沢があり胸部は緑色腹部は黒緑色、腹節の縁に白い短毛が密生します。前翅は黄褐色、尾部が前翅からはみ出します。触角は短く黒色、先端が掌状に分かれて平たく広がっています。脛節には数本の棘があり、脚先には鉤爪があります。
人が近づいたり揺れたりすると後ろ脚をピーンと突っ張るように斜めにあげる仕草が面白い。セマダラコガネも同じような動きをしますね。
雄がずっと雌にしがみついています。オレンジ色のダニが付いています。この植物はシモバシラです。
昼間に交尾をして夕方有機質の多い土中に潜って産卵します。幼虫は土中で暮らし、9月頃終齢幼虫になり越冬します。終齢幼虫は20mm。翌年6月頃に蛹になります。幼虫の時期が長く寒冷地では2年越しになるそうです。
ジャパニーズ・ビートル
1916年にアメリカで発見されたマメコガネは天敵もいないことから爆発的に増えて農業上の重要害虫となってしまいました。この他にも日本から渡来した農業害虫います。セマダラコガネはオリエンタル・ビートル、アカビロードコガネはアジアンティック・ガーデンビートルと呼ばれています。
日本でも農業害虫には変わりありませんが爆発的に増加しません。成虫の天敵は鳥類、食肉昆虫、幼虫の天敵はモグラ、アリ、ゴミムシなどがいます。またハルコツチバチ、マルコガネツチバチ、マルコガネヤドリバエが幼虫に卵を産み付け生餌にされます。またコガネムシ類の幼虫に乳化病菌が寄生すると数週間で死んでしまいます。
関連記事
-
コガネムシ科~セマダラコガネ(背斑黄金虫)
よく見かけるセマダラコガネ、ユーモラスな姿を見せてくれます。 セマダラコガネ 7月4日・自然教育園 甲虫目コガネムシ科スジコガネ亜科 分布 北海道、本州、四国、九州、沖縄 日本原産 体長 8~14mm ...
続きを見る
-
コガネムシ科~アカビロウドコガネ(赤天鵞絨黄金虫)
アカビロウドコガネ 4月28日 甲虫目コガネムシ科コフキコガネ亜科ビロウドコガネ属 分布 北海道から九州 出現期 5月~8月頃 大きさ 8~10mm 幼虫の食べ物 地中で草木の根 成虫の ...
続きを見る