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サルトリイバラ科~サルトリイバラ(猿捕茨)

猿でも脱出できないと言われ名が付いたサルトリイバラ、あちこちに絡まって野放図に伸びた蔓に荒々しさを感じます。

サルトリイバラの特徴

サルトリイバラ科シオデ属の蔓性低木です。ユリ科に所属していましたが遺伝子解析を基にしたAPG分類体系で新しくサルトリイバラ科に分類されました。北海道から九州、沖縄の山野、林縁に、朝鮮半島、中国、台湾、フィリピンに分布しています。別名、ガンタチイバラ、カカラ。四国や関西以南ではカシワやホウノキと共にサニキラと呼ばれ柏餅や饅頭の葉として使われます。地方ではマンジュウバ、ボタモチバラ、カシワの名で呼ばれます。

蔓 葉

サルトリイバラ

樹高70~350cm。根茎は直径1cm、節が多く節から細根を出し先端から地下茎を出します。茎は硬く緑色で這うように伸び、鉤上の刺が散在します。生け花ではサンキライと呼ばれ節ごとに折れ曲がる枝が花材に使われます。

サルトリイバラの巻きひげ

上の写真は葉の基部にある巻きひげで、托葉が変化したものです。ツルに生じる刺や巻きひげで他の木々に絡まって伸びていきます。

サルトリイバラの葉

葉は互生、3~12cmの広楕円形で先端は尖り基部は円く3~5本の葉脈があり凹みます。葉は硬く表面は光沢があり革質、両面無毛で全縁です。春の新芽は赤みを帯びます。ルリタテハの幼虫やフタホシオオノミハムシの食卓になります。

サルトリイバラの雌花

サルトリイバラの雌花

花期4~5月、雌雄異株、葉腋から集散花序を出し透明感のある淡黄色の沢山の花を付けます。雌花は先端が反り返り淡緑色の子房は3室、柱頭が3本、退化して目立たない仮雄しべが6本あります。雄花は雄しべが6本。

果実

サルトリイバラの若い果実

柱頭が残った若い果実です。

サルトリイバラの赤い果実

直径7~10mmの光沢がある球形の液果です。秋には赤く色付き、生食用、果実酒として食用になりますが味は美味しくはないらしい。中には数個の浅い網目模様がある淡褐色の楕円形の種子があります。種子を蒔けば増やせます。乾燥してもあまり色が変わらないことからドライフラワーとして用いられます。

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