日陰や半日陰の庭の片隅を趣のある場所に変えてくれる植物です。ミズヒキ、タデ科イヌタデ属の多年草です。東アジア原産で日本全土に分布しています。
ミズヒキの特徴
8月、茎頂や葉腋から総状花序を出し1mほどになります。
葉
葉は互生、薄くやわらかで表裏とも毛が多く広楕円形で先が尖ります。タデ科の特徴の逆V字の黒い斑紋が中央にあるものもあります。
托葉
葉柄の基部にはタデ科の特徴の托葉があります。
花
花穂は20~40cm、花は横向きに付き下から茎頂に咲きあがります。花弁のように見えるのは萼で3枚が上半分が赤色、1枚が白色です。
この赤と白からミズヒキ(水引)の名前が付きました。雄しべが5本、雌しべは開花後花柱が2裂します。
果実
萼が閉じ、先が2裂したかぎ状の花柱が残り突起になったのが果実です。この突起がひっつき虫になります。痩果は2.5mmで褐色、光沢があります。熟すと外れます。
似た花
ギンミズヒキ・萼片がすべて白色
シンミズヒキ・葉が長楕円形で無毛、光沢があり黒い斑紋がない、茎が中空。
キンミズヒキ・バラ科キンミズヒキ属
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