毒のある植物

ナス科の植物と毒

ナス科の植物はこんなに

ナス科の植物は熱帯から温帯にかけて生息するとても大きな一群です。
身近で、園芸種から食用の重要な植物が多く所属しています。

こんな毒が

このリストの中にはちょっと怖い名前がありますね。タバコや殺人事件に名前の出てくるベラドンナなどがありますね。

植物毒はもともと若芽や種子や実を食べられないように出しているといわれていて、きのこ類の中毒は特に多く報道で目にする機会も多いですね。

ナス科は、多くがアルカロイドを含んでいます。これは、薬用として、また香辛料として使用されることもありますが、強い毒性を持つものもあります。品種改良によって、食用とされている実の部分などには毒性が抑えられていますが、それでも注意すべき点があります。

厚生労働省から自然毒のリスクプロファイルが発表されています。

ジャガイモには

食べてはいけないものは

  • 芽が出た物は芽とその付け根部分
  • 光が当たって薄緑になった部分
  • 種イモで発芽しなかったもの
  • 小さいものや地中浅いところになったもの
  • 品種によってつく地上部につくトマトのような実(注1)

これらにはソラニンなどのアルカロイド配糖体が含まれています。実より皮の部分の方が多く含まれています。熱では壊れませんが水に溶けやすい性質を持っているので茹でる蒸すなどの調理方法がよいそうです。
個人での長期保存はせず、光の当たらない冷暗所での保存が大切です。
売っているものより家庭菜園でのリスクが高いので気を付けたいと思います。

(注1)ジャガイモの花はナスの花に似ています。品種によって色が異なり花をそのままにしておくとトマトのような花を付けることがあります。

その他のナス科の植物

チョウセンアサガオでは根をごぼうと間違えて中毒に。チョウセンアサガオやキダチチョウセンアサガオの花や実をオクラと、葉をアシタバヤモロヘイヤと間違えて中毒になった報告も載っていました。

植える場所は注意が必要ですね。

ハシリドコロは有毒のアルカロイドを含みます。鎮痛薬に使用されますが、劇薬指定されています。フキノトウやギボウシなどの山菜と間違えて中毒になった報告があります。

トマトにもトマチンというアルカロイド配糖体が含まれています。その含有量は、花、葉、茎>未熟果実や根>完熟果実と少なくなっていきます。

ホウズキは民間薬で鎮咳薬、解熱薬、子宮収縮薬などに使われていて、ソラニンやコリンアルカロイド、アトロピンなどを含みます。実を取り除いて口で音を鳴らす楽しい遊びも、よく熟した実を使わないと危険です。

アレルギーのある人は

ナス科の植物にアレルギーのある人もいるようです。

皮膚にトラブルのある人、関節痛、腰痛のある人はナス科の植物をやめてみると良くなったという話はよく聞きます。とりあえず、3か月やめてみて自分の体にナス科の植物があっているかどうか確かめてみるのもいいのかもしれません。

トマト

スギの花粉症の人は口腔アレルギーを起こす可能性があり、トマトに含まれる化学物質によるアレルギーもあります。こちらは加熱処理で軽減する可能性があります。海外では加熱して食べるところが多いと聞きます。

ピーマン

未熟な状態です。その苦み成分もアルカロイドです。微量ですし、問題ないのですが、処理能力が劣る子供が嫌うのは当然ですね。

嫌う理由

以前、ニンジンやピーマンなどが大嫌いな子供に野菜を食べさせるのに必死な母親でした。食べないのには理由があったのかもしれませんね。アレルギーという認識もありませんでした。最近、私は薬疹で2回の入院を余儀なくされ、庭の植物が原因で蕁麻疹が出ました。息子も口腔内がかゆくなって調べたらバラ科のアレルギーがあることが判明しました。

知ることの必要を感じ、調べるようになりました。
知らないことがたくさんあります。

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